2010年07月02日

社会と恋愛のはざまで:ミシェル・フーコー

非常に聡明で難解で、しかし世界観に魅せられる哲学を繰り広げたのがミシェル・フーコー。

彼はゲイでした。

そのためにいわれのない偏見もあり、キリスト教の思想がしみついた本人自身も哲学という突破口がなければある意味のブレイクスルーはあり得なかったでしょう。

さまざまな恋人と関係を持ちながら、自己の哲学を完成させた、というよりも、恋人との関係、その関係を見る社会があってこそ、あの哲学は生まれたのでしょう。

しかし彼はAIDSに斃れます。

哲学界には大きな損失であり、また彼自身覚悟しながらも悔むほかない最後を遂げたのです。  

Posted by ふぉちこ at 11:11

2010年06月10日

遅咲きガール:ルー・アンドレス・サロメ

この恋多き女性哲学者が本当に「女」になったのは、30歳も過ぎてから。

それまでに「ファム・ファタール」の片鱗をうかがわせていましたが、それまでは清純な乙女の体であったと告白しています。

そこから火がついた彼女は、自分の美貌や才気に惹かれてくる男性たち(もちろん一流のインテリ)を破滅寸前まで追いやったり、中には病んでしまう男性もいたようで…。

こういういわゆる熟女になってから、男性を翻弄するというのは、まさしく年齢を重ねるごとに魅力を増していくという女性は稀有です。

なお哲学者としての彼女は男性を破滅させるごとに思想がランクアップしていきます。  

Posted by ふぉちこ at 11:00

2010年06月03日

サルトルのずるさ・ボーボワールの純情

サルトルなくしてはボーボワールも存在しなかった、といえます。

しかしサルトルと言う人は決してハンサムではないのに、非常にモテたそうです。

だからさまざまな女性と恋に落ち、結構、生涯のパートナーであったボーボワールは翻弄されたともいいます。

自分も自由に恋愛したいから、君もいいよ。

そう言っていたそうですが、なかなかボーボワールはそうもできなかった。

ずっとサルトルに恋していたからです。  

Posted by ふぉちこ at 11:00